2013/4/8
印刷会社の仕事は、紙の山をお届けする事だけではありません。
私たち自身が繰り返し自分たちに言い聞かせていることは、最適な制作をしてお客様のお役に立つという事です。
その上で大切なことは、お客様が印刷物をどうお使いになるか、それはどのようなシーンなのか、また、どのようなシーンを創造すればいいのか、そしてそのシーンづくりこそ印刷会社が最も重要な仕事と考えなくてはならないのです。
営業マンがお客様との打ち合わせに使用する会社案内の制作についてこのような例があります。
あるセキュリティ関係のお客様から「新規開拓でウチの業務内容をわかっていただくのが難しい、なかなか何をしている会社なのかわかってもらえない。」とのこと。
また、お客様の方も「あなたの会社から何を買えばいいのかわからない、何を頼めばいいのかもわからない。ウチの会社のどこに使えばいいのかわからない。」と言われるそうです。
そんな時はどうすればいいのでしょうか。伝わらないからと言ってより多くの説明や写真を加えたところで元々伝わっていないのですから、今度は読んでさえもらえないということになります。
こんな時は営業マンとお客様とのコミュニケーションをどうしたいかを先に決めてその「動き」ができる「シナリオ」として会社案内を創ってみると営業活動が一気に楽しくなります。
そのストーリー展開は
商品・サービスの概要をビジュアルによって一目でわかるレイアウトで、
口頭で説明するのではなく、商品の写真と商品を使っているシーン
御社の場合はこの商品をこのように使います、と指を指しているシーン
お客様も、この商品も使えるかもしれない、と指を指しているシーン
スペックは?価格は?導入方法は?など、予想される質問への回答一覧
お見積り、
ご契約、ご購入へ・・・
この例は、印刷物が営業活動を標準化し、お客様の動きも生み出している例です。
営業マンが苦労をしないように、印刷物が営業マンの販促活動を楽にしてあげて、売り上げを増やしてあげなければならない。これこそが印刷会社が生み出す印刷物の仕事なのではないでしょうか。